記事題で既に示した通りで、以下は、批評ではなく、ただの感想です。3年ぶりに感想を書きます。またしても、客観性を排した極めて個人的なただの感想を、ここにそっと置いておきたいと思います。これはおそらく、将来読み返す自分自身以外の読者を想定していないような自己メモ的な文章となりますので、そういうのは読みたくないという方は単純にここで引き返すのが精神衛生上得策ではないかと推察いたします。
なお、こんな過疎地でも、ごくたまに蜜柑が好きだと言っている人に向かって「お前は馬鹿か? 林檎の方が美味しいに決まっているだろ!」とか言ってくるのと同じことをしてくる変な人が現れますが、そういう議論には何の意味もなくて時間の無駄なので、あらかじめお断りします。というか、わたしの目に入ることなく管理の人が1秒で消しますので、単純にその希少な人だけが労力の無駄になります。
はじめに
筆者は誇張抜きで頭が病気なので、この後必要以上にオモロナイオモロナイと連呼する可能性がありますが、ご了承ください。そういうのが嫌な人、というか、読みたくない人は、ここで引き返してください。ほとんど誰も見に来ることのない僻地ブログなのをいいことに、思ったことを素直にそのまま書こうという腹づもりです。
あと、生で見るのとテレビで見るのとでは思っている以上に全然面白さの印象が違うということを、昔テレビの公開収録を見に行った経験から、一応それなりに知っていますので、自分の評価と審査員の評価が全く違っていても、審査員を批判する気は毛頭ありません。言うまでもなく、審査員は生で見ています。むしろ、わたし側が絶対に間違っているとさえ思います。
生だと声がデカい人が目の前にいるだけで笑っちゃうとか、そういうテレビでは死んでしまう作用が色々あるはずです。
でも、テレビを見て勝手に面白かったとかつまらなかったとか言うぐらいの素朴な権利は誰にでもあると思うので、それをブログでやっているだけです。
今年は男性ブランコが準々決勝敗退というのがつくづく残念。準決勝にすら行っていないなんて。
1st ステージ
1組目 ロングコートダディ ただの嫌な人が出てきて、相手も怒りからか嫌な人に変化していって、最終的に2人の嫌な人が喧嘩しただけ、というふうにも見えてしまい、好みのレベルでいうと、腹からは笑えなかった。好きなコンビだから期待しすぎたかもしれない。ただ、一個一個の言葉の選び方がいちいち気が利いていて、その点はさすがの実力者という感じで素晴らしかったので、もしも他があまり面白くなかったら勝ち抜いても別に異論は無い。
(審査員得点:じろう96/山内95/秋山94/小峠94/飯塚96 合計475)
2組目 ダンビラムーチョ 最初は悪くなく感じたが、途中から確実に飽きた。ド素人なのに偉そうなことを言わせてもらうと、ツッコミ側に技術を感じない。まあ、わたしの目が節穴なのだろう。ロングコートダディの方が面白かった。
(審査員得点:じろう94/山内94/秋山95/小峠93/飯塚93 合計469)
3組目 シティホテル3号室 これは個人的には最初から最後まで面白くなかった。これが決勝に残るコンビなのかなと思った。審査員の飯塚さんがいろいろ驚いていたが、わたしにはそれらが全て想像の内側に見えた。コメントで意味不明性を好むという旨のことを言っていた山内さんが、点数もやはり相対的に結構低くて、だいぶ共感した。そういう意味ワカランのが好きな人にはあまりウケないと思う。
(審査員得点:じろう93/山内92/秋山94/小峠95/飯塚97 合計471)
あと、このあたりで、コントの途中に審査員の表情を差し込むのがあまりにも多すぎるのが気になってきた。客席の笑い顔も個人的にはいらん。コントがノーカットだと、どうしていけないのだろうか。プレイヤーの表情が見たい瞬間に、全然映っていなかったりするのが結構多い。
4組目 や団 ところどころは笑えたが、ロングサイズ伊藤さんのキャラクターの造型が怖すぎるのと、オチが弱すぎて拍子抜けしたので、押せない気がした。あと、テレビのゴールデンタイムの放送なので、肛門に指を入れるようなことをしなくても笑いが取れてほしいと思ってしまった。肛門触った手が臭いとか、ネタにそういう幼稚園生並みの安易な下ネタを採用したとも言えちゃう弱さがあったように思う。わたしのように極度の怖がりでない人は伊藤さんで笑えるのかもしれないが、個人的な観点で言うと、暴力的で怖すぎて、面白いとは真逆の心情にされたかもしれない。
(審査員得点:じろう96/山内94/秋山96/小峠96/飯塚92 合計474)
5組目 コットン ここまでで、ダントツで一番面白くなかった。できれば人形で遊んでおらずにコントをやってほしかった。見ながらなぜか、さや香の「見せ算」のネタを思い出したりもした。関係ないのに。あと、わたしの個人的な感想を書いている場なのでどうでもいいことだが、審査員もここまでで一番低い得点だった。大勝負に行ったのかもしれないが、ネタの選択でひねりすぎてやらかした感。新しいのではなく、これはただ壊れていた。もうちょっとコントっぽいコントをやれば、実は優勝していたかもしれないとさえ本気で思う。これはもう本当に本気でそう思っている。
(審査員得点:じろう91/山内91/秋山93/小峠93/飯塚93 合計461)
6組目 ニッポンの社長 一本調子と言えば一本調子だし、過度に暴力的な描写を採用して笑いを取るのは反則技なのかもしれないが、でも、これはわたしは結構面白かった。例えば「水を飲んでいいですか」と何度も尋ねて「おう、おう」と返事をもらった、つまり聞こえていたはずにもかかわらず、なぜか結局「勝手に水飲むな、言え、飲むときは」と怒られたところとか、そういう辻褄を合わせない部分は特に好きだった。わたしはとにかく意味がわからないのを笑っているだけの低レベルな人間なのかもしれない。あと、2021年のバッティングセンターのネタのときにも思ったが、ケツさんのバッティングフォームは素晴らしいと思う。ただ、投球のフォームは、腕の使い方が縮こまっていてイマイチだった。残念ながら審査員の点数は低かったが、そんなことは気にしないで欲しい。面白いから。
(審査員得点:じろう92/山内93/秋山95/小峠96/飯塚92 合計468)
7組目 ファイヤーサンダー もしかすると設定含めてそれなりによくできたお話なのかもしれないが、いいお話を欲しているわけではないわたしとしてはあまり面白くはなかった。審査員の得点は高かったが、もっと意味がわからないものが好きなわたしには、このネタは上手に作ってあるだけに思える。括弧付きの「いいお話」を作らなければならないと思っていること自体がお笑い的には弱さにさえ思えてしまう。ただ、わたしが好きではないだけで、こういうのを評価する人も世の中にいるだろうとは思う。それどころか、どこの誰でもないわたしという糞人間1人の好みに合わないというのはすこぶるどうでもいいことなので、それを無視して自分たちの面白いと思うものを作っていけばもちろんいいと思う。
(審査員得点:じろう95/山内95/秋山94/小峠94/飯塚98 合計476)
8組目 cacao 暗転後が予想通りだった。そしてその後は一種類のボケを何回もやっているだけだった。面白くなかった。ただし、審査員的には、山内さん以外は別に点数は低くない。わたしは、山内さんとは結構ずっと好みが合い続けているかもしれない。
(審査員得点:じろう94/山内91/秋山93/小峠95/飯塚95 合計468)
9組目 隣人 今回残念ながら決勝最下位(とはいえ決勝に来ているだけで3139組中10位以内で超すごい)だったようだが、いくらなんでもシティホテル3号室やコットンよりは面白かったので、最下位はないだろうと思った。プロ目線だと、人間ではない登場人物=猿を出してくるなら、もっと面白くないといけないのだろうか。でもそういうプロ的な視点がもしあるとしても、わたしには関係ない。こちらは、好き勝手なことを言っているだけの馬鹿な客だ。わたしがしているのは批評でなく、もっと低レベルのガキの感想文みたいなことだ。その視点で言うと、最下位のはずはないとだけは思う。ところが審査員が全員91点か92点しかいない。見事に全員低かった。専門的に見るとそういうことなのだろう。
(審査員得点:じろう92/山内91/秋山92/小峠92/飯塚91 合計458)
10組目 ラブレターズ わたしは面白くなかった。辛気くさい。2箇所のどんぐりを大量に落とすところはちょっと笑ったが、それだけ。ラブレターズはもっと面白いコントができると思う、という印象だけが残った。個人的には溜口さんがもっと狂って見える類いのネタが好き。わたしの好みにピンポイントに合わせるはずが無いし、必要も無いけど。
(審査員得点:じろう95/山内95/秋山94/小峠96/飯塚95 合計475)
審査員でもなんでもないただの視聴者のわたしの好みでは、ロングコートダディとニッポンの社長は上3つに入ってほしい気がするという感想だった。しかし、実際の結果はこういうことになった。
接戦すぎる。や団なんて1点差で落ちていて、1位とすら2点しか差が無いのに落ちていて、しかも低い点数を付けたのが飯塚さんだけだったので、かなりかわいそうだが、まあ仕方がない。個人的な好みで言えば、ファイヤーサンダーとラブレターズよりは面白かった。また頑張って下さい。裸とか下ネタとか暴力抜きでも、きっとあなた方は笑いが取れるはず。
あと、やはり全員所属するコンビやトリオでネタを書いている側っぽい人が審査員ということもあって、ちゃんと出来ているコントは面白くなくても上に行くんだなという印象。・・・という言い方をしてしまうのは、口が悪すぎるか。上手い言い方が分からないから許して欲しい。まあ、他の場ならともかく自分の過疎ブログなんで、好きなことを書きます。オハナシがちゃんと出来ていること自体がすごいことだと考えるのが、本当は普通なんでしょう。とはいえファイヤーサンダーは飯塚さんが98点で、この1人の点数だけで1位になった面が無きにしもあらずだとは思う。
ということで、こういう結果でもう決定してしまったので、ここからはロングコートダディを応援することにする。個人的には、ムカつく人ではなく変な人を出した方が、より良いような気がするが、果たしてどういうネタで来るのだろうか。楽しみではある。
またラブレターズもファーストステージのネタが好みではなかったというだけで、嫌いなコンビではないので、こちらもそれなりに期待したい。
わかる。わたしもそう。でも仕方がない。
Final ステージ
1組目 ラブレターズ ファーストステージよりはだいぶよかった。いい意味で、ずーっと何をやっているのかわからないネタで、勝負のネタを持ってきた気合いを感じた。じろうさんは逆のことを言っていたが、釣り竿はわたしは出した意味がわかるし、出してよかったと思う。釣り竿を持っていること自体がそもそも面白かった。あとわたしは、飯塚さんとは最後まで意見が合わず山内さんとは結構意見が合致したが、この決勝の場でこれをやったからいいのであって、「わかりやすい物語が存在することによる見やすさ」に頼らず、逆にそれを放棄したことも、わたしは評価に値すると思う。普通怖くてやりづらいことを彼らはやったのだ。とはいえわたしの評価は本当に何の意味も無いので、実際には、少なくとも飯塚さんが審査員にいる間はずーっとオーソドックスにちゃんと出来ているコントをやるコント師が優勝し続けるのかもしれない。秋山さんや山内さんはどうやら変なコントを評価してくれることもあるっぽいが、彼らは自分1人で結果が決まってしまうほどの極端な高得点を少なくとも今回付けていない。
(審査員得点:じろう94/山内96/秋山95/小峠94/飯塚93 小計472/合計947)
2組目 ロングコートダディ 見る側の予想の外へ向かう展開が欲しかったかもしれない。雰囲気がずっと面白そうだったが、最後まで何もなかったかもしれない。
(審査員得点:じろう95/山内95/秋山96/小峠93/飯塚92 小計471/合計946)
ラブレターズより1点下だった。この時点でロングコートダディの優勝が無くなった。優勝はラブレターズかファイヤーサンダーのどちらかに絞られた。
3組目 ファイヤーサンダー 審査員の誰かとは意見がやはり合わないが、ちょっといい話なのも好みに合わないし、暗転で細かく区切るのも好きではなかったし、クスグリが「不良が結局全裸マラソンの準備してんじゃん」というパターンしかないので、想像をとにかく全然裏切らないのも、笑いづらくわたしには感じられた。そんなこんなで、あくまでも個人的な好みで言うと、あまり面白くなかったと言わざるを得ない。何度も繰り返して言っているとおり、こういうのが好きな人も世の中にはいるだろうけれど。
(審査員得点:じろう93/山内94/秋山93/小峠95/飯塚94 小計469/合計945)
個人的には、最終3組だけで言えば一番面白かったのは1つ抜けてラブレターズだったが、ラブレターズは1本目が全然面白くなかったという考えなので、トータルで考えてもあれが優勝か?という思いが少しだけあったのも事実。絶対ここが優勝して欲しいなあとまで思うコンビ・トリオはなかった気はする。だからもう優勝は誰でもいいかもしれない。さて、結果はどうか。
・・・その前に、突然余談をこんな隙間に紛れ込ませておきたいと思うが、もしも、うしろシティが活動を続けていれば、今回のどの組よりも面白かったかもしれない。もしもの話なんて本当に何の意味も無いけど。
結果
優勝はラブレターズでした。意味不明性を尊重しない方々は、もしかすると全然納得いかない結果かも知れませんが、わたくし個人的には不満はありません。過去の、ライスやかまいたちやハナコのときよりは「そりゃそうだろ」とまでは思ってはいませんが、それでもまあ納得と言ってもいいです。おめでとうございます。
かまいたち山内さんの点数やコメントは共感できる部分が多かったので、なるべくずっと審査員を続けて欲しいとつくづく思いました。逆に合わない人にやめてほしいとは思っていないです。いろいろな考え方の審査員がいて全然よくて、でもその中に1人山内さんがいてほしいだけです。来年も意見が合うかはわかりませんが。
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