- はじめに
- 毎回貼る例のアレ
- ベスト30
- 「荒野を行く」 (ドラゴンクエスト フィールドBGM)
- 「Love Song 探して」(ドラゴンクエストII ふっかつのじゅもん入力時BGM)
- 「勇者の挑戦」(ドラゴンクエストIII ゾーマ戦闘時BGM)
- 「そして伝説へ」 (ドラゴンクエストIII エンディングBGM)
- 「この道わが旅」(ドラゴンクエストII エンディングBGM)
- 「花の民プクリポ」(ドラゴンクエストX プクランド大陸フィールドBGM)
- 「急げ!ピンチだ」(ドラゴンクエストXIII イベント時BGM)
- 「愛する人へ」(ドラクエVII イベント時BGM)
- 「この想いを…」(ドラゴンクエストVIII イベント時BGM)
- 「序曲」(ドラゴンクエスト タイトル画面BGM)
- 「魔の塔」(ドラゴンクエストII 塔ダンジョンBGM)
- 「地の民ドワーフ」(ドラゴンクエストX ドワチャッカ大陸フィールドBGM)
- 「果てしなき世界」(ドラゴンクエストII フィールドBGM)
- 「地平の彼方へ」(ドラゴンクエストV フィールドBGM)
- 「インテルメッツォ」(ドラゴンクエストIV 名前入力等時BGM)
- 「ラダトーム城」(ドラゴンクエスト 城BGM)
- 「王宮のロンド」(ドラゴンクエストIII 城BGM)
- 「不思議のほこら」(ドラゴンクエストIV ほこらBGM)
- 「街の人々」(ドラゴンクエスト 街BGM)
- 「街の賑わい」(ドラゴンクエストII 街BGM)
- 「街の息吹」(ドラゴンクエストX 街BGM)
- 「村人たちのおしゃべり」(ドラゴンクエストX 村BGM)
- 「不死身の敵に挑む」(ドラゴンクエストV 中ボスBGM)
- 「カタストロフ」(ドラゴンクエストII イベントBGM)
- 「パストラール」(ドラゴンクエストII イベントBGM)
- 「洞窟のワルツ」(ドラゴンクエストIX イベント曲)
- 「トゥーラの舞」(ドラゴンクエストVII イベントBGM)
- 「エーゲ海に船出して」(ドラゴンクエストVI 船BGM)
- 「おおぞらをとぶ」(ドラゴンクエストIII 空BGM)
- 「フィナーレ」(ドラゴンクエスト エンディングBGM)
- おわりに
はじめに
2021年は大いなる損失の年として人々の心に記憶されることになるだろう。作曲家のすぎやまこういちが9月30日に亡くなっていたことが、10月7日頃に発表された。
もうかなり日にちが経っているので、知らない人はいないかもしれない。
現在のわたくしは、悲しいことに病気の影響で、ある種のゲームができない体になってしまったので、イレブンは序盤に少し触れただけでどうしても吐き気を抑えられなくて無念の中断をしてしまったのだが、テンまではとりあえず一通りドラクエをプレイしたので、そのドラゴンクエストシリーズの音楽を担当した偉大なる作曲家の訃報には、当然悲しみを禁じ得なかった。
そこで、数ヶ月前に小林亜星が亡くなったときのように、ここで唐突なすぎやまこういち曲マイベスト30の選出という特に何の意味もない遊戯を、勝手に、かつ孤独に実施して、わたしなりのすぎやまこういち追悼としたいと思う。
なお、もしかすると今回のベストは、いつもこの類いの記事ではベスト10なのにその3倍の30曲にしたにもかかわらず、全曲ドラクエの曲だけになるかもしれないという不安というか予想を自分自身で持っているのだが、もしそうなってしまったとしても、それはおそらく曲の優劣とは無縁の【わたしの聴いてきた領域の偏り】という個人的な事情によるものであることをここに断っておく。ならないかもしれないが笑
毎回貼る例のアレ
上で書いたように今回は10ではなく30なのだが、毎回貼る文章を、改編することなくそのまま貼っておく。
順番は順位ではない。順不同。超有名なのしか知らないので、その中から選んだ。なお、ベスト10を選ぶというのは本当はどだい無理な話であって、こんなものは今日の気分でしかない。単なる遊戯であり、半年後に同じことをやったら全く別の10曲を選ぶということも大いにあり得る。そんなものだと思って読んでほしい。また、当然これは個人的な好みのベスト10であり、いちゃもんをつけられてもそれは御門違いというものであって、あなたはあなたのベストを選べばいいだけの話だ。
わたしの某別ブログより引用
ベスト30
あんまりベストに入らないような曲もいくつか紛れ込ませたいとの思いから、今回のすぎやまこういち版は30曲にしました。わたしの感覚だと40は区切りが悪いような気がするし、50は多くて選ぶのがたいへんなような気がするので、30です。順不同です。
「荒野を行く」 (ドラゴンクエスト フィールドBGM)
すぎやまこういちの名を聞いて真っ先に思い浮かべる曲が自分の中にそもそも最初から4曲あるのだが、そのうちの1つがこの曲。パーティを組むことができないドラクエ1のプレイヤーキャラの孤独な状況を簡潔にして不足のない音楽で示していて誇張抜きで傑作。ループまでが比較的短いのに、何十年も聴いても永遠に飽きない。
「Love Song 探して」(ドラゴンクエストII ふっかつのじゅもん入力時BGM)
すぎやまこういちの名を聞いて真っ先に思い浮かべる曲その2はこれ。音楽における、単純に良いメロディあることの真っ当な勝利。理屈抜き、聴けば分かる。ウキウキしてくる。単純にいい曲。
「勇者の挑戦」(ドラゴンクエストIII ゾーマ戦闘時BGM)
すぎやまこういちの名を聞いて真っ先に思い浮かべる曲その3がこれ。1988年時点における世界全体のゲーム音楽水準に対して明らかに突出しすぎていると個人的には思う。世界のゲーム音楽事情に深く通じているわけではないけど(おい)。
「そして伝説へ」 (ドラゴンクエストIII エンディングBGM)
すぎやまこういちの名を聞いて真っ先に思い浮かべる曲その4がこれ。冒頭からすでに鳥肌モノの名曲だが、その後もこれでもかという盛りだくさんの構成には、まんまと感動せざるをえない。ゲームをクリアした少年の達成感を煽る音楽としては、あまりにも贅沢品すぎた。
「この道わが旅」(ドラゴンクエストII エンディングBGM)
エンディングのBGMとしては、これももちろん最高。ファミコン音源の方の動画でいうと0:42あたりからの部分が個人的に大好きすぎる。
「花の民プクリポ」(ドラゴンクエストX プクランド大陸フィールドBGM)
誰に「もっと客観的に選べバカヤロー」と罵倒されようとも、自分のメインキャラがプクリポであるという個人的事情による思い出補正により軽々とランクインしてしまうのであった。ここにあるのはあくまでもわたしの個人的なベストなので諦めて欲しい。wii版初期の頃の、知らない人ともとにかくどんどん友達になりまくる雰囲気時代のテンは本当に楽しかった。トンブレロ狩りのようなどうでもいいレベリングの雑魚狩りをフレンドとわいわいパーティを組んでやっていたことなど、新規にはおそらく信じられないことであるだろう。なお、思い出を抜きにして曲自体を聴いても、シンプルにささやかな元気をわかせてくれる小品として完璧と言っていいのではないだろうかと思う。オーケストラ音源になってからのドラクエ曲には、ホルンの使い方が見事な作品が多い気がする。
「急げ!ピンチだ」(ドラゴンクエストXIII イベント時BGM)
あんまりベストに選曲されるような曲ではないかもしれないが、プレイヤーに一瞬で窮地を悟らせるこの曲の力は相当なもので、隠れた(というほど隠れてもいないけど)名曲だと思う。やらねばならぬ!という感じにこちら側のテンションを上げてくれる。激しい曲。
「愛する人へ」(ドラクエVII イベント時BGM)
ダイレクトに琴線に触れてくる名曲。特に、世話になった人との別れの場面等にこの音楽を流されたものなら完全に敗北させられる。結局わたしはそういう通俗的な人間なのだ。理由はうまく言えないが、異常に好きな曲。
「この想いを…」(ドラゴンクエストVIII イベント時BGM)
1つ上と同じようにイベント時に流れる曲で、こちらはちょっと悲しい感じ。どうにもならない運命の力のようなものを感じて心惹かれる。
「序曲」(ドラゴンクエスト タイトル画面BGM)
やっぱり落とすわけにはいかないような気がするので、そっとこのへんに忍ばせておく。個人的な好みのレベルで言うと、イントロは、下の動画のような、初期の簡潔な形のモノが一番好きだ。
「魔の塔」(ドラゴンクエストII 塔ダンジョンBGM)
ダンジョン系のBGMで好きなのはこれだ。音程が上に下にと飛び跳ねてなんだかドラクエ的に楽しいにもかかわらず、当然ダンジョンに歩を進めるときの緊張感もしっかりとあるという名曲。すばらしい。
「地の民ドワーフ」(ドラゴンクエストX ドワチャッカ大陸フィールドBGM)
前半の「ターラタッタッ」のリズムだけで押し切る旋律の作り方に当時いたく感心した記憶がある。ドルボードでガタラ周辺を走り回った記憶が蘇る愛らしい名曲。話は少しズレるが、装備等生産時の曲がこの曲そっくりなのは、どういう意図なのだろうか。あと、曲の評価と全く関係ないが、下の動画は音量がいささか小さい。
「果てしなき世界」(ドラゴンクエストII フィールドBGM)
思いつくまま結果的にテンのフィールド曲を2曲も選んだところで、別に誰にも遠慮はいらないのだが偏っている気がしてきたので、テン以外のシリーズのフィールドBGMで一番好きなのはどれだろうかと考えてみた。結果、これという結論になった。ドラクエ2では、パーティメンバーが揃う前と揃った後でフィールドBGMが変化するというアイディアが採用されていて、それが1987当時新しいものだったのかどうかは知らないが、いずれにせよそれがまず単純に面白いと思った。今回選んだこのBGMは全員揃った後のBGMで、揃う前の「遙かなる旅路」の暗さを意図的に払拭させたような明るさを持ち、ちょっと感動的でさえある曲となっている。
「地平の彼方へ」(ドラゴンクエストV フィールドBGM)
フィールド曲からもう1つ選ぶとすれば、これだろうか。こちらは、上とは違って結構悲哀のある曲調。冷静にじっと集中して聴いてみると、メロディの作り方において結構大胆なことをやっていると思う。
「インテルメッツォ」(ドラゴンクエストIV 名前入力等時BGM)
これから楽しいことが始まりそうな雰囲気を醸しだし、一瞬でプレイヤーの気分を高めてくれるチャーミングな一品。小品だが、こういうのも入れられるようにベスト10ではなくベスト30にしたので、遠慮なく選んでおく。小品ということでいうと、曲ではなく、レベルアップのMEも入れたかったが入らなかった。そして実は、この曲とどっちを入れるか軽く迷った。
「ラダトーム城」(ドラゴンクエスト 城BGM)
城の厳かさを伝えると同時に、どうやらこの世界のどこかでただごとではない何事かが進行しているということをプレイヤーに一瞬で悟らせるというこの曲の作曲ぶりは、控えめに言って神業だと思う。なお、全ての演奏を聴いたわけではおそらくないが、知っている限りで言うと、この曲のオーケストラ編曲版はいずれもファミコン音源版の魅力を超えてこない気が個人的にはする。
「王宮のロンド」(ドラゴンクエストIII 城BGM)
こちらも厳かで高貴な城BGM。普通に名曲。城BGMは他にドラクエ8の「城の威容」など好きなものが少なくないが、ベスト30ということになると、2つしか入らなかった。
「不思議のほこら」(ドラゴンクエストIV ほこらBGM)
ほこらのBGMで一番好きなのは多分これだと思う。一瞬で自分の心がある状態に変化することを実感することができる。その点に、音楽の力をひしひしと感じる。
「街の人々」(ドラゴンクエスト 街BGM)
町や村の音楽を1つも選んでいないことに気付いたので考えてみたところ1つはこれということになった。選んでいないものもどれも名曲なのだが、結局何度も聴きなじんでいるものに惹かれてしまうようで、もうどうしようもない。
「街の賑わい」(ドラゴンクエストII 街BGM)
そしてもう1つはこれ。単純に楽しい気分になるので好きだなあと思えるというシンプルな話だ。まあ「そのことの何が悪い」と開き直っておくことにする。
「街の息吹」(ドラゴンクエストX 街BGM)
街のBGMラストはこれ。改めて聴くと、普通にいい曲だなということがわかる。
「村人たちのおしゃべり」(ドラゴンクエストX 村BGM)
いちおう街と村を区別するならば、村BGMからも何か選ばねばなるまい・・・と思ったが、これしか思い浮かばなかった。が、これが普通に名曲だったのでちょうどよかった。めでたしめでたし。
「不死身の敵に挑む」(ドラゴンクエストV 中ボスBGM)
戦闘系では最初の方でゾーマの曲を選んだが、それ以外では、この曲も格好いいので好きだ。関係ないが、下の動画で言うと0:42あたりとかから少しだけ古畑任三郎感があると思うのはわたしだけなのだろうか。余談だが、N響版の動画も発見したものの、演奏がサラッとしていてあまり好きではなかった。なお、ラスボスでも中ボスでもない雑魚戦のBGMも1つぐらいは選ぼうと思ったが、結局選び切れなかったので、実は1曲もベスト30に選ばれていない。
「カタストロフ」(ドラゴンクエストII イベントBGM)
2のイベント曲がテンで中ボス時のBGMとして使われているのだが、演奏も相まってかなり格好良くなっていて好みだ。
「パストラール」(ドラゴンクエストII イベントBGM)
ゲーム時には「厳かな雰囲気の曲だな」ぐらいの感じで特に何とも思わず聞き流していたが、じっくりと聴いてみると、実に繊細な表情の変化を持つ曲だということが分かって感動する。美しい曲。下の動画でいうと0:40あたりからのところが特に好きで、さらに0:50あたりからテンポがグッと変わるところもまたまた良くて感動する。
「洞窟のワルツ」(ドラゴンクエストIX イベント曲)
実は音楽史上の諸々と見比べてみても名曲と言えるワルツなのではないだろうか。ただし、曲が全身に悲哀を帯びていて、聴く者は皆舞踏などしている気分にはなれないであろうワルツ。ワルツで言えば、ドラクエ5の「結婚ワルツ」も言うまでもなく普通に名曲なのだが、何度聴いてもこちらの方が好みだった。
「トゥーラの舞」(ドラゴンクエストVII イベントBGM)
薄っぺらいことしか言えないが、独特の雰囲気があっていい曲だと思う。まあ、聴けば分かる。このコメントは確かに薄いが、大変好きな曲。よく聴くと不思議な拍子感も気持ちいい。手で3拍子を描きながら聴いてみてほしい。
「エーゲ海に船出して」(ドラゴンクエストVI 船BGM)
そういえば、乗り物系の音楽も何か選ばねばなるまい。というわけで、船の音楽ではこれが好き。船のBGMは「やっと船に乗れるようになったぞ」という気持ちを代弁するかのように明るくて勇ましいものがわりと多めな中、しっとりとしていて何とも言えず哀愁があって、今日の気分で言うとこれに惹かれる。
「おおぞらをとぶ」(ドラゴンクエストIII 空BGM)
海の次は空ということで、ベタ(?)にこれを選んでおく。このアレンジは反則級に感動を煽るが、それをさっ引いても、普通に真っ当に美しい旋律。
「フィナーレ」(ドラゴンクエスト エンディングBGM)
初期シリーズというかロト3部作のエンディグ曲ばかりで申し訳ない(誰に対して?)が、聴き直してみたら名曲だったので仕方がない。最終盤の細かいテンポのコントロールに駄目押しをうけて単純に感動する名曲。
おわりに
というわけで、今回はベスト10ではなくベスト30にしてみたわけだが、結局はいつもと同じように、あれも入らない、あれも抜け落ちた、という気持ちに陥るのであった。そして、個人的なベストなので別にいいのだが、昔ドラクエ1~3というCDを車でよく聴いていたという事情がもろに影響してしまった(笑)。
30という枠が小さすぎたので、ドラクエ以外にも「関東GⅠファンファーレ」とか「帰ってきたウルトラマン」とかを入れようという考えが頭をよぎりはしたのだが、思いは叶わなかった。
他にもグループサウンズとか主題歌とかPCゲームの曲とか色々あるが、全く世代でないという理由が大きく、とりあえずわたしのベストには入らなかった。「帰ってきたウルトラマン」も何かで聴いたことがあるだけで、わたしが生まれるずっと前の作品だ。
というわけで今回も、当然ここに挙げていない曲も名曲揃いであることを蛇足的につけ加えて、文章を閉じることとしよう。半年後に選び直したら、結構変わる気がする。
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