1日に日本で豚は何匹殺されているのか

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 唐突だが、おそらく北は北海道から南は沖縄までほぼ全ての肉屋やスーパーマーケットなどには牛や鶏や豚の肉が当然のように売られているのだと思う。そう考えてみると総数は相当な数だと思うのだが、しかしわたしは生まれてから今までに、いったいどのぐらいの牛や豚が日本中で1日に殺されているのかなど考えたこともなかった。そして、ふとなぜかその数のことがさきほど気になったのだが、なんと農林水産省ではその数を集計し、ホームページで公開していたのであった。

畜産物流通調査:農林水産省

 表記上「屠畜」ではなく「と畜」と書いてあることもあって最初は頭の中が「『と畜』って何?」となったが、この語が動物を殺すことを意味するらしく、このサイトで、気になると畜数を調べることができた。日別結果の外部リンクとか月別の資料とかなんだかいろいろあって、どこを見ればいいのか最初結構わかりづらかったが、とりあえず手始めに月別資料に目を運ぶことにすると、今月はまだ終わっていないから当然として、先月の資料もまだなく、最新のデータは2020年7月のものなのであった。それによると先々月に日本でと畜された豚の数は1,356,453匹ということである。135万強! で、毎日均等なと畜数なはずはないが、とりあえず7月は31日まであるので31で割ってみると4万3千強という数字になる。しかし「いやまてよ、休日がないなどあり得ないではないか」と思い直し、土日を抜いて先の数字を23で割ってみると約5万9千という数字になった。ここで次に、ホームページにいったん戻って今度は[外部リンク]と括弧書きしてある、日別のと畜場統計調査の方を見てみる。そうするとこちらは、昨日までのデータがもう載せられていた。そして、やはり土日祝日のデータは無かった(日にち自体が飛んでいる感じ)。休みの日は、と畜場の方々もお休みだったわけだ(まあ当たり前)。というわけでやや脱線したが、ここでのデータによると、例えば2020年9月25日の「主要なと畜場」でのと畜の数は45,298匹、「全国のと畜場」でのと畜の数は67,400匹(推定値)ということであった。これ、前者はいいとして、後者は(推定値)とかかいてあるので、果たして何の意味があるのか?と一瞬思ったが、まあとにかくそういうデータが出ていたのであった。ちなみに、主要なと畜場というのは全国で54カ所あるらしい。都道府県数より少し多いぐらいの数だね。

というわけで結論としては、日本では、平日のみだいたい毎日6万匹の豚が殺されているという感じに言っていいと思う。ちなみに牛は1桁少ないようである。さてさて、それを知ったからというわけでは全然ないのだが、そうするしかない以上、明日からも感謝して他の生き物の命をいただいて生きていくこととしよう。

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