信長の野望Online(信On)の七夕イベントの感想

信長の野望Online

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http://www.gamecity.ne.jp/nol/rules/rule.htm

信長の野望Onlineにおいて、7月1日(水)から「戦国七夕祭り」イベントが始まった。7月15日まで開催されるようだ。

イベントの内容の大きな柱は2つだ。1つは「夢幻城」「夢幻冥宮」の2つのダンジョンの敵を倒すと「幸せの欠片」というポイントが得られ、報酬と交換できるというもの。もう1つが、期間中は力の源の効果が10倍というものだ。

その他にも新しい軍神が増えたり、課金で買えるアイテムが増えたり、と細々とした内容もないことはない。が、イベント的な内容はその2つだ。

わたしもさっそく夢幻Dに乗り込んで、敵をばったばったとなぎ倒してみた。ところが、この「幸せの欠片」というポイントがなかなか貯まらない。個人的にはマゾいイベントだなあ、と感じた。

本当はできれば「織姫勾玉」という報酬品をポイント交換したかったのだが、なかなかキビシイ。もう半ば諦めているところである。巷では、2つ目の勾玉に必要なポイント数が多すぎる、という声をよく聞くのだが、1つもらえればまだよい。うらやましい。わたしは1つ目をもらうのでさえ、まだまだほど遠い。少ない余暇を全て信Onにつぎ込んでいるわけでもないし、たぶん無理だが仕方がない。

もらえないならそれはそれで別にどうでもいいのだが、ただ、このイベントに1つ思うことがある。それは、どうして運営は、2週間の間、プレイヤーを1つ(正確には2つが)のダンジョンに閉じ込めようとするのだろうか、ということである。このイベントだけではなく全てのこのパターンのイベントは、端的にいって楽しさが無い。間違いなく作り手側に、プレイヤーを楽しませようという気が無い。いろいろな遊びをできるという自由を殺して、1カ所に閉じ込めて単純作業に従事させるというのは、このゲームを面白いと思ってもらう上でマイナスだと断言したい。もちろん参加するかどうかは自由であり強制でもなんでもないのだが、「イベントを開催します。ただし参加しなくても大いに結構です。キツイですからね。グヒヒ」と高らかに宣言されたイベントというのは、そもそもいったい何なのだろうか。「イベント」という単語から人が普通受け取るであろうワクワク感とでもいうべき雰囲気とイベントの内容そのものが、誇張抜きで真逆すぎる。おそらく、プレイヤーを馬鹿だと思っているのではないだろうか。

さらにいえば、こういう強化育成系のイベントを一番必要とするのはキャラが育っていないプレイヤーだと思うのだが、そういうプレイヤーにとってイベントの恩恵を受けるにはいささかハードルが高いダンジョンが舞台として設定されたので、もはや誰のためのイベントなのか、にわかには判別しがたい。しかし、答えは分かっている。「英傑にタンマリ課金してくれた、キャラが育っていないプレイヤー(要・単純作業の繰り返しに耐える心)」のためのイベントである。少し考えれば、誰もが容易に分かる。ろくな英傑を持っていないプレイヤーが、あのダンジョンを軽々と昇り続けていく姿をおそらく誰もが想像できないであろうからだ。

コーエー様は企業として金を稼ぐためにこのゲームを運営しているのは分かる。儲からなければこのゲームは終わるだろう。だがゲームである以上最低限度の楽しさは欲しい。これは、高望みなのだろうか。わたしは贅沢すぎるのであろうか。楽しさが奪われたゲームに、人はいつまでも居続けるのだろうか。

最後になるが、わたしは本当に心の底から嫌いな物に対して、こういう文章を書く労力をはらおうとは思わない。このゲームにはこのゲームのよさが、間違いなくある。ただただ、次のイベントを心より期待する。

2週間ずっと夢幻Dで英傑が敵をなぎ倒すのを見続けるという強制拷問のようなプレイングを、わたしは回避して生きていこうと思う。あの場所は週に1・2回いくかどうか、それぐらいだ。それによってわが手元には1つの「織姫勾玉」ももたらされないが、広げた両の手のひらの上の圧倒的不在とでもいうべき空白を、その虚無をこそ、言葉の真の意味で誇りに思うことにしよう。そう、わたしはゲームをやっているのだ。

コメント

  1. 匿名 より:

    私だけのこととお聞きいただければ幸いです。数年やっておりましたが、運営にもプレイヤーにも辟易して、他ゲームに移り、非常に充実した日々を送っております。様々な問題、疑問、わかりやすく言えば、文句を重ねても、「それでも、ここが好きだ云々」言いながら続けておりましたが、それは「そう思いたかっただけ」なのだと思っております。辛い辛い言いながら、それでも好きだから、自分は頑張ってる。そんな方々を知ってますし、友人も多くいます。匿名でこんなことを申し上げるのは卑怯と思いますが、
    早く目を覚まされるのが懸命だ
    と心から思います。
    でも、難しいのでしょう。
    積み上げたもの、失ったものも多く、ある程度「上」と呼ばれる位置、「中堅」と見られる位置、そこから「新人である下」へ降りたくない、卑下するわけではありませんが、そんな思いも間違いなくあるかと。
    私も好きでした。
    でも、それよりも、今が楽しいし、未来も期待出来る現状に満足です。
    お目汚し失礼いたしました。

    • Becker より:

      コメントありがとうございます。

      わたしの読解力の不足のせいで「目を覚ます」というのがどういう意味でおっしゃっているのかがよくわからないのでお返事が難しいのですが、わたしも3年ほど前にこのゲームを引退いたしまして、今回、帰参者キャンペーンというものの無料期間でちょこっとインしただけの分際で、それなのにこんな偉そうな文章を書いてしまいまして、そのことによって気分を害されたのであれば、たいへん申し訳なく思います。謝罪いたします。すみませんでした。

      とにかくわたしは、どのゲームをやるときも頑張るということはしないと決めておりまして、毎日ノルマ、週ノルマ、月ノルマというものを絶対にやらない、というモットーでやっております。特に信Onはそもそもチャットツールだと思っていて、ゲームの要素はオマケという認識です。しかし、それはわたしがそうだというだけで、人それぞれ、考え方は人の数だけあっていいと思っていて、この文章は、他の人もわたしのようにした方が、または考えた方がいいというメッセージでは決してありません。記事の題に「感想」とつけたのはそのためです。批評でもなんでもありません。世の中には頑張ってゲームをする人もいていいと思いますし、単純に、自分の選んだゲーム(に限りませんが)をそれぞれ自分のプレイスタイルでやる、という、ただそれだけと思います。そして、それとは別に、ゲームに対して好き勝手に感想ぐらいは言ってもいいとも思っています。

      よって、普段全く信Onをやっていない引退した人間が、まずブログを書くという目的ありきでテキトーにプレイして書いた、小学生の読書感想文のような文章だと思っていただきまして、変なことを書いているかもしれませんが、広い心でお許しいただければ幸いです。

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