はじめに
Virtua Fighter esports(以下VFes)においては、1秒の60分の1、いわゆる1フレーム単位のやりとりが、プレイヤー間で繰り広げられます。そのため、プレステをテレビに繋いでもいちおう作動はしますが、ある程度以上のレベルでゲーム性を損なわずにきちんとやろうとすると、実はゲーミングモニターがほぼ必須となります。
実際にわたくしも、モニターを採用してから、下段攻撃がかなりガードできるようになりました。
選び方/人によってどれが良いのかは変わるのだという話
①まずはここを見る
選ぶポイントは色々あると思いますが、まずはリフレッシュレート、次いで応答速度に注目した方がいいと思います。
格闘ゲームについてはリフレッシュレートは最低でも144Hz以上、出来れば240Hz・・・のような文言をたまに見かけることがありますが、これは高性能のゲーミングPCでそれなりのゲームをやる場合の話であって、あくまでもPS4とかいう5年以上も前に出たハードでバーチャファイターをやるだけ、という場合に話を限定すると、そこまでは必要ではありません。というのも、PS4本体の最大出力可能なフレームレートが60fpsだからです。だとすると、60Hzを超える性能のモニターは、あくまでもPS4バーチャ目的ならば必要はないということになってきます。
さらに応答速度の方は、リフレッシュノートに比べて重要度は落ちるようです。人間の目で見て、リフレッシュノートよりもスペックの差が実際のところ分かりづらいと個人的には思います。更には「60Hzのゲーミングモニターでは理論上16msを選んでいれば違いは出ない」という話も聞いたことがあるぐらいです。計算すれば確かにそうです。そしてこの「応答速度16ms」という数値は、リフレッシュノートが60Hz以上のモニターを選べば現実的には勝手にクリアできてしまうレベルです。
ちなみに応答速度は、「速度」と言っておきながら、なぜかms(milli second=ミリ秒/1秒の1000分の1秒)という「時間」の単位を使って表します。
よってこの数字は、リフレッシュノートとは逆に小さい方がよく、ゲーミングPCでバリバリの格闘ゲームをやる人は1ms以下でないと駄目で、1msとか0.5msとかのモニターを求めるようです。
少し脱線しましたが、とどのつまり、完全にPS4バーチャ利用のみなのか、バリバリゲーミングPCでも併用して使うのか、そういう個人的事情によって、どこまでスペックを求めるのかは大いに変わると思います。そしてそれは、現状だけではなく将来も見越してという意味を含むことになるでしょう。その上で、高性能PCも所持しているから自分はリフレッシュノート240Hzのモニターを買うぞ、というような人ならば、そこで初めて、応答速度も注目した方がよいことになるような気がします。
ちなみに、わたくしは持っていませんし今のところ買う気もありませんが、PS5の場合は、最大出力可能なフレームレートは120fpsだそうです。PS5でPS4版のゲームをやるとどういう扱いになるのかについては実はよく知らないのですが、他のゲームをやることも考えると、PS5を持っているのならばどう考えても120Hz以上のリフレッシュレートのモニターをオススメします。かくいうわたしもPS5が無くてもゲーミングPCを持っていますので、ギリギリ60Hzのモニターなど今どき買う気にはなれません。
②その他としてはここを見る
他の要素としては、個人的には、メーカー、ディスプレイのサイズ、解像度、入力端子、スピーカー関係、価格、パネルの種類あたりを確認するとよいのではないかと思います。
他にも例えば解像度を例にとっていうとPS4であれば「フルHD(1920×1080ドット)」までしか対応していませんが、PS4 Proは「4K(3840×2160ドット)」までに対応しているという差異があります。また、自分とモニターの距離も、言うまでもなく部屋の大きさなどに影響されるので、人によって異なります。入力端子の必要数も当然人それぞれ、かけられる予算も勿論同様です。よって、この辺については、どれがいいと一概には言えない領域ですので、各々個人個人の事情と照らし合わせて考えて下さい。
安いモニターの中にはスピーカーが内蔵されていないものもあるので、そこも注意しましょう。
主なメーカー
IO DATA(アイオーデータ)
日本の会社です。GigaCrystaというゲーミングモニターをシリーズ展開しています。セガやコナミのゲームの大会でモニターが採用されています。
BenQ
台湾の会社です。色々なゲームの世界大会やアジア大会などでモニターが採用されています。
ASUS
エイスースと読みます。こちらも台湾の会社です。
Acer
エイサーも台湾の会社です。有名なゲーマーが使用しているとよく聞きます。
MSI
MSIも台湾の会社です。
LG
LGは韓国の会社です。
「よくわからんときはこのへんのメーカーから選べばとりあえず間違いないであろう」と一般的に言われているのは、以上のメーカーです。
ただ、その他にもゲーミングモニターを出しているメーカーは当然ありますので、いくつか以下に並べておきます。
グリーンハウス
グリーンハウスは日本の会社です。IODATA以外の国産メーカーの選択肢としてあげておきます。
プリンストン
プリンストンも日本の会社です。上と同様の理由で挙げておきます。
DELL
DELLはアメリカの会社です。アジアの会社しか挙げていなかったので、それ以外ということで挙げておきます。DELLのモニターも評判は悪くないです。
その他
その他に日本のHORI、アメリカのViewSonic、台湾のAOC、同じく台湾のGIGABYTE、中国のLenovoなどもゲーミングモニターを出しています。
おすすめと言われても
ここまで書いてきたことからお判りのように、ひとによっていろいろな条件が異なるので、万人に当てはまるオススメを挙げることは不可能です。
ですので、その代わりとしまして、検索手段としてベタにおすすめのサイトのリンクをここに貼っておきます。
価格ドットコムはご存じという方も、この検索ページを知らないという人はいるのではないでしょうか。とりあえず「ゲーミングモニター」というところにチェックを入れることだけは推奨します。ただ、例えばメーカー名を「BenQ」にして「スピーカー搭載」というところにチェックを入れて検索すると、1つも検索結果に商品が残りません。実際にはスピーカーがついたBenQのモニターは存在するのにです。ちょっとそういうことはある、と思って、このサイトはご利用下さい。
というわけで「あとは自分で探して下さい。さようなら。」でもいいとは思うのですが、いちおう無責任に具体的な商品名をいくつか挙げておきます。これらはおすすめというよりは、単純に「①3万円以下で、②少し上のメーカーの項で「間違いない」に挙げた会社の物で、③リフレッシュレート60Hz以上」の物です。条件の合う方ならば、ここから選んでみてもいいかもしれません。
IO DATE GigaCrysta KH2470V-ZX
こちらはリフレッシュレート165HzとPS5をお持ちの方でも十分なスペックを有しており、価格は3万円を切っています。国産メーカーなのも安心な気がします。
ちなみに、どうでもいいことですが、筆者はこれを使っています。テレビからの乗り換えだったので当然と言えば当然ですが、特に不満はありません。
Acer XV240YPbmiiprfx
こちらも2万6千円前後とかなり安い価格でありながら、応答速度0.5ms、リフレッシュレート165HzとPS5でも十分な性能です。
BenQ GL2780
上2つより大きな27インチのモニターでありながら、価格はなんと2万円を切っています。リフレッシュレート75Hz、応答速度5msというのは、少なくともPS4でなら十分なはずです。
上の3つを見て、こんなに安価なもので大丈夫なのか、と思う方もおられるかもしれませんが、例えば、日本で最も有名で強いアキラ使いと呼んでいいであろう某Hさんは、某動画サイトの某概要欄を参照すると、これを使っているそうです。
ところが、上のリンクから例えばamazonに飛んでも、中古品にしか辿り着かないと思います。なぜかというと、これはドスパラ限定商品だからです。アフィリエイトリンクを貼りたいあまりにHさんは概要欄にアマゾンの商品リンクを貼っておられるようですが、そこでは新品に近い価格の中古品しか買えないので、もしかすると情弱中の情弱様が中古品をバカみたいにだまされてつかむ可能性もなくはないのではないかと考えますと、あれは非常にマズいことではないかと個人的には心配しております。
で、さっそくドスパラで確認すると、おそらく2万円を少し超える価格だと思います。というわけで、トッププレイヤーもこのぐらいの値段のモニターで十分だと言っていますので、そこから考えると、バーチャ目的でそんなに高い物を買うことはないのではないかと個人的には思います。ただし、もしも「2万円でも高い」と言われれば、返す言葉はありません。
コメント