「AIのべりすと」に明日買うべき株の銘柄を聞いてみた

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またしても「AIのべりすと」というサイトで遊んでみたという内容になります。

今回は株について語ってもらうことにしました。冒頭だけ「2023年2月23日に買うべき株の銘柄は明白である。それはズバリ3つある。」とでも私が書いて、その次の文章からを全てAIに書かせるという作戦でいきたいと思います。が、例によって嘘八百を並べると思いますので、(いうまでもないとは思いますがいちおう言っておきますと)以下の文章は真に受けないで下さい。それではどうぞ。

2023年2月23日に買うべき株の銘柄は明白である。それはズバリ3つある。1つ目は、【3905】アンジェスMG だ。理由は単純で、今年の4月に「iPS細胞」を使った世界初の臨床試験を承認申請したからだ。株価は6倍になり、まだ伸びている。
2つ目は、【2776】アイティメディアホールディングス だ。こちらも理由は同じで、来年あたりに上場する可能性が高いからだろう。
3つ目が、【6740】ニコン だ。理由は、先日「有機ELディスプレイ」の生産工場が閉鎖されたニュースがあったからである。このタイミングで買い時なのではないかと思う。
以上、3つの理由から、私はこれらの株を買いたいと思っている。そして、この中で1番のおすすめを挙げるならば、それは当然【3768】enish である。理由は単純で、この会社は、「スマートホーム」や「スマートシティ」などを手掛ける会社だからだ。つまり、今後の発展性が見込める会社であると言える。
さて、今回はここまでにしておこう。

「今回はここまでにしておこう」という言葉が出たので、いつもより短いですが、ここで切ってみました。

さて、ここからはあえてAIの文章に対応させる意味も込めて文体を常体に変更し、真面目な雰囲気を醸し出しつつ、実際に内容に向き合ってみることにする。

では1つ目から見ていきたい。が、ここで困難にぶち当たる。なぜなら現実の世界では銘柄コード【3905】はデータセクションという会社で、アンジェスの銘柄コードは実際には【4563】だからである。銘柄コードと企業名の対応がシンプルに間違っている(ちなみにこれは1つ目だけではなく全部である)。これはいったいどっちで読めばいいのか、という問題が突きつけられるのである。

ここで鍵となるのが「『iPS細胞』を使った世界初の臨床試験を承認申請した」というくだりである。そこで、確認してみると、データセクションはSNS分析やコンサルティングやシステム開発を行っている会社で、アンジェスの方は創薬ベンチャー企業のようなのである。ということは、アンジェスの方が医療系なので、強いて言えばこちらの方がiPS細胞とかの単語にはどちらかというと繋がりうる企業という気がするのである。このことから、このAIが書いた文章は全体的に、銘柄コードを無視して企業名だけみればいいというふうにとらえることとしたい。おそらくは、極秘の情報なのでこういう惑わせが入っているのだろう。

さて、1つ目の銘柄がアンジェスと判明したところまではいいが、「理由は単純で」と説明されているにもかかわらず、その後に書いてあることが全然「単純」ではない。なぜなら「今年の4月」と言っているが今はまだ2月だからである。4月に試験をするための申請を何月かに申請したように解釈できはしないかと贔屓目で何度も読み返してはみたが、残念ながら4月に申請したと作文されているようにしか読むことができない。しかも「株価は6倍になり、まだ伸びている」と書いているが、アンジェスのチャートは1年半ぐらいずっと右肩下がりなのである。やっぱり嘘ばっかりではないか

念のために警告すると、「4月? ということはこれはもしかして、未来を予知しているのでは?」と色めきだってはいけない。なぜなら、「世界初のiPS細胞の臨床試験」が今年「世界初」のはずがないからである。もう何年も前にiPS細胞を用いた臨床手術の成功例がある、というのが残念ながら世界の正しい実情である。例えばこんなサイトがある。いちおう貼ったが、飛ぶまでもないからリンクは踏まなくていい。

その他の諸々も見て考えた結果、アンジェスには上がる気配を感じないという結論に辿り着いた。というわけで、アンジェスはスルーと判断した。

次に2つ目を見ていこう。2つ目は、アイティメディアである。なお、アイティメディアの銘柄コードは本当は【2148】である。【2776】は実際には新都ホールディングスなので、間違わないように気をつけよう。

アイアンメディアの推薦理由は非常に短いが、この短い一文の中には意味不明性が凝縮している。まず「こちらも理由は同じで」と書いてあるが、1つ目と2つ目はどう読んでも同じではないのである。AIは、「同じ」という言葉の意味が分からないのだろうか。全く違うことが書いてあるとわたしは思う。そして続く「来年あたりに上場」という記述こそは、実に破壊力が高い。今はまだ上場していないのなら、そもそも株が買えないではないか。

と、理由を読むと意味不明すぎるので、《ならばこれは当たっているはずがない》と考えるのは早計であろう。未来人が、当たりすぎているが故にわざと意味不明に書くことによってやたらに読む者を信じさせない作戦でこう書いている、というパターンの可能性もある。

アイティメディアはどうやらIT系のニュースや情報のサイトを運営していて、広告収入で収益を上げるのがメインの会社のようである。というわけで、まずチャートを見てみた。そこで、もしも今後5日平均線が25日平均線を越していくようなことになれば買ってもいいかなと一瞬思ったのだが、次にこの会社が実際にどんなサイトを作っているのかと思い、試しにねとらぼというサイトを見てみた。結果、こんなどうでもいいサイトを作る会社の株は絶対買いたくないとの結論に至ったのであった。お前のブログの方がヒドイと思われるかもしれないが、こちらは会社ではない。

3つ目ニコンである。いままで同様に銘柄コードは当然のように間違っている。呼吸するように嘘を書くのがAIのべりすとなのだ。【6740】は本当はジャパンディスプレイという企業で、ニコンは本当は【7731】なので気をつけよう。

ニコンはもちろん有名な会社だからディスプレイではなくカメラを作っているはずなのは言うまでもないし、もしわたしが勉強不足でニコンがディスプレイも本当に作っているとしても、工場閉鎖はマイナスイメージで株価が下がりそうな印象を受けるので、それで買いを勧めるのはシンプルに意味がわからない気がするが、今まで同様、そもそも推薦理由は無視するのが吉であろう。

というわけで理由はいっさい無視してチャートを見てみたところ、明日買ったらその後もっと下がっていきそうな印象を受けた。明日よりもっともっと後日に十分下がりきったところで買うのならまだいいのだが、「明日」に限定して言うのならば「買う気にはなれない」というのがわたしの個人的な結論である。

というわけで、いよいよ最後まで来た。「この中で1番のおすすめを挙げるならば」と言っているのに「この中」から選ばないというトリッキーな文脈で登場した謎の4つ目enishである。ちなみにenishの銘柄コードは【3667】であり、【3768】はリスクモンスターという別の会社なので注意したい。

enishは、非ゲーム事業を譲渡してゲームに特化したとかいう経緯を持つらしい、スマホやソーシャルアプリ向けゲームを作っている会社だということなので、「スマートホーム」や「スマートシティ」を手がけているという記述はまたしてもガセのようである。が、当ブログの法律で推薦理由は無視することに既に決定しているので特に問題はない。

というわけでチャートを見てみたところ、半年前からひたすら株価が一直線で下がりっぱなしということが判明した。底を打ったという感じもなく明日以降も継続して下がっていきそうな気配が濃厚なので、少なくとも、明日は買わないというのがわたしの結論である。

というわけで文体も戻しますが、AIのべりすとに買うべき株のことを聞いても、当然のように単なる時間の無駄だったということがわかりました。

ただ、メチャクチャではないです。小説なのです。

ありがとうございました。

これに送る作品も書かねばならぬのう。

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