日経エンタテイメントが本当にぶっ潰れることを微力ながらささやかに祈る

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とろサーモンというお笑いコンビのボケ担当、久保田かずのぶという芸人のYouTubeチャンネル「もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆」は、わたしがチャンネル登録している数少な・・・くもないYouTubeチャンネルのうちの1つである。そのチャンネルに先日アップされた動画を見ていろいろ考えるところが無くもなかったので、雑談してみることにする。まあ、記事題は少しオーバーに書いたが。

動画によると、どうやら「日経エンタテイメント」とかいう雑誌があるらしく、その何月号なのかもよくは知らないがとにかくその雑誌にいろいろな芸能人に対するアンケート集計のランキングが載っていた号があったそうで、話はそこから始まる。で、ランキングの1つに「嫌いな芸人ランキング」というランキングもあって、今年2020年は久保田がその1位になったらしく、当の久保田が雑誌社に電話してクレームするというのが、下の動画の内容なのであった。

この動画を見て思ったことはいくつかあるのだが、一部を挙げていこう。

①テレビと異なり、雑誌はいまだにいじめができるのかと思った。
こういった、子供が真似したらいじめになるようなことがテレビからはどんどん排除されていく昨今、雑誌は堂々と嫌われ者ランキングを誌面に載せたりしているのかと思うと、なんというか、この場所はいいけどこの場所は駄目です、というのが意味不明だと思った。

②モニター1000人アンケートの34票の1位は、全国的な1位でもなんでもないと思った。
そもそもそんなに興味が無いので認識したことがなかったが、全国に販売される雑誌にコソッとではなく大々的に載せるランキングの分母がこんなにショボいのは、結構笑えるではないか。1位から8位までは全員が全体の約3%の得票数といえる票差の無さにもかかわらず1位の久保田の写真を大きく載せるという、この印象操作に騙される人は、今後の人生が永遠に危険なので気をつけよう。そもそもこのアンケートから学ぶべき事など1つもないが、一歩譲って言えば、1位でさえ全体の3%しか票を集めていないというアンケートからは、突出して嫌われている芸人がいないことしかわからないはずだ。

③「1位になって喜ぶ人もいるので、喜ばない人がいても、やっていい」という論理は怖いと思った。
編集長の山本伸夫は、大の大人である自分が「わたしはそもそも昔から暴力をふるっている人間ですし、地球上には殴られて喜ぶ相手もいますので、これからもわたしは人を殴ることを辞めません」という論理で言い訳していることがどういうことなのかを、もう一度冷静に考えてみて欲しい。

④「嫌い」のランキングは芸人しか無い、というのがなんだか気にくわないと思った。
「嫌い」のランキングが芸人にしかないことは、編集部が芸人を低く見ていることと、編集部が本当は人に対して嫌われランキングなどやるものではないと知っていること、この2つのことの明確な証拠だと思う。テレビでたまに10代のグラビアアイドルが40才前後の芸人にナメた口を利くのを見かけるが、個人的な好みのレベルで言えば、ああいうのも好きではない。

編集長の山本伸夫の「お前の思いの把握ぐらいはしてやってもいいが、絶対に謝罪はしない」という鉄の意志に、「コイツは器が小さいし、だからマスコミは嫌だ」と思った。
アンケートの分母が少ないということは、違う結果になる1000人を集めてアンケートをやることが容易であることを意味しており、したがってそんな簡単に変わる数字をたとえ添えられたとしても、結局「久保田が一番嫌われている」という内容は、単純にこの雑誌の言った悪口でしかないと思う。しかもそれが、例えば何か別のものを褒めるための批評・批判のようなものでもなんでもなくシンプルなただの悪口である上に、「これはわたくしどもの意見ではなくアンケートの結果ですから!」という逃げ道の用意された卑怯な悪口でもあり、さらには全国に販売される雑誌上という重みを利用して全国民の総意的な雰囲気をそこそこ出していることからくる影響力があるかもしれない悪口であるということまで考えると、なかなか悪質な悪口と言えるはずで、それを言った集団を代表して、一言ゴメンナサイぐらいは言ってもいいのではないかと個人的には思う。

とか色々書いてきたが、実際のところ、こんなものは世の中に溢れているはずだし、その類いを見つける度にいちいちグダグダ言うのは当然キリが無いことだと思うので、実はこんなことは結構どうでもいいことなのであった。それよりも「もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆」はまあまあ面白いので、興味がある人は見て欲しいと思う(なんだこの終わり方)。

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