Ｍ－１史上唯一のアマチュアの決勝進出コンビ「変ホ長調」が今年ラストイヤーだった件

突然だが、YouTubeがわたしにこういう動画をオススメしてきたのであった。

ご存じの通り変ホ長調は、２００６年、チュートリアルが優勝した年のＭ－１グランプリで、史上初となる素人コンビの決勝進出を達成したある意味伝説のコンビである。とはいえ、完全に芸能の仕事を何もしていないド素人ではなく実は劇団に入っていたりとかはあるようだが、とにかく漫才コンビとしては素人であり、この記録は、その後の歴史においても誰も後続者はいないスゴい記録なのである。

　素人のわたしの個人的な好みのレベルで言えば、今年ファイナリストになれるだろうと思えるほどの面白さはなかった（という言い方にしておく）。噛んでいるのはともかく、なんか焦っているような感じに、テンポが早い気がする。素人が分かったような口で偉そうなことを言ってしまうが、何かの原因で、あのかつてのスローテンポの味の良さが、ここでは少し死んでしまっている気がする。そして、結果は公式ＨＰを見ればもう載っているのであった。だが、そういう評価とは別次元で、まだ参加権があるのかどうかさえ知らなかった、というかそもそも普段思い出すことさえほぼ皆無に近かった変ホ長調が、今年のＭ－１の予選にチャレンジしているという事実に、なんというか、不覚にも軽い感動のような気持ちを抱いてしまった。ただそれが言いたくなって、ブログの記事を書いてしまった。

　YouTubeがなければ２回戦など目にすることがなかったのかもしれないと思うと、そちらにもとりあえず感謝である。